新刊ビジネス書の要約『TOPPOINT(トップポイント)』
最新号に掲載している“一読の価値ある新刊書”10冊の内容をご覧いただけます。
編集部が独自のテーマを設定し、5冊程度の良書を選出して紹介します。
編集部員が思わず読書メモを取った、良書の中の“一節”や“物語”を紹介します。
編集部員が「いま改めてお薦めしたい本」「再読したい名著」をPick Up!
各ジャンルにおける必読の名著10冊を編集部が選定。選書は随時更新します。
1万人以上の定期購読者を対象とした読者アンケートで決定された、半年ごとのベストビジネス書です。
2006年12月号掲載
ソニーの元役員が、井深大氏などの優れた経営者のマネジメント・スタイルを分析した上で、新しい経営論として「長老型マネジメント」を提示する。部下に指示・命令するのではなく、部下が全力疾走できるようにすることで、運をも味方につける「燃える集団」が実現できるという。成果主義の綻びが目立つ今、大きなヒントを与えてくれる日本発のマネジメント論。
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『DIAMONDハーバード・ビジネス・レビュー』誌に掲載された論文を、特定のテーマに沿って1冊にまとめ直すという、好評のシリーズの最新刊。今回は、成長企業がどんなアプローチで、利益を生み出す仕組みを築いているのか、その秘密に迫る。収録された論文は8本。いずれも、高収益モデルで差別化を図り、急成長を遂げる成功確率を高める、という戦略だ。
日中関係は、かねてより「政冷経熱」(政治冷却、経済熱気)といわれる。だが、その経済関係に問題はないのか? GDP成長率10%超という数字のカラクリ、貧富の差による治安の悪化、中国進出企業の惨状…。中国を知りつくす著者が、日本のマスコミがほとんど報道しない中国経済の実態をえぐり出し、警鐘を鳴らす。「それでもまだ中国へ進出するのか?」と。
2006年11月号掲載
P・F・ドラッカー博士が、約半世紀にわたって『Harvard Business Review』誌に寄稿した33本の論文を完全収録。800ページ超の大著で、まさにマネジメントに携わる人のための“座右の書”である。1950年代に早くもプロフェッショナルの活用を訴え、60年代にはアイデアのマネジメントの重要性を指摘するなど、その先見性には改めて驚かされる。
2005年11月号掲載
インド、中国、アフリカ…。世界で50億人ともいわれる貧困層を「巨大な市場」と捉え、ビジネスを展開する動きが始まりつつある。それは貧困問題の解決にも繋がる、意義ある動きだ。本書は、付録のCD-ROMビデオと併せ、先駆企業の事例を数多く紹介し、ビジネスチャンスの存在を示す。「アマゾン・ドットコムが選んだ2004年全米No.1ビジネス書」である。
世界経済が大きく変貌する中、どうすれば日本は未来を切り開いていくことができるのか? 本書は、その答えをカリフォルニア・ゴールドラッシュに学ぶというユニークなもの。ゴールドラッシュの歴史を紐解きながら、成功する条件とは何かを探っていくのだが、「ITは21世紀のゴールドラッシュ」と位置付ける著者の主張が、明快に、説得力を持って迫ってくる。
多くの日本人が、中国企業は日本より技術水準も低く、日本製品の模倣品を作っている、と思っている。だが、そんな中国がいつの間にか日本の先を行き、日本企業が中国の決めた国際標準規格に従わざるを得ないとしたら…。実は今、それが現実になろうとしている。巨大な市場を抱える中国が、技術面でも世界の主導権を握ろうと、本気で動いている!
2005年10月号掲載
企業活動において、「サービス」を単に顧客のためだけのものと捉えるのは間違いだ。企業活動におけるそれは、従業員に対するサービスをも含み、サービスを収益化するには、顧客と従業員を結び付けるマネジメント・システムが欠かせない。本書では、ホテル、病院、海兵隊などの優れたサービス組織の事例をもとに、収益を生むサービス・マネジメントについて考える。
2005年8月号掲載
低コスト、差別化、ブランディング等々、これまで様々な市場戦略が登場してきた。だが、同じ市場で、同じような商品でライバルと競う限り、いずれ“消耗戦”になる。本書は、そうした血みどろの戦いが行われている既存の市場「赤い海」ではなく、未開拓の市場「青い海」を創造すべきだと主張。現在の業界の実態を分析し、そこから青い海、ブルー・オーシャンを生み出すための具体的手法を解説する。
「社員に自社の経営戦略やビジョン、方向性を知らしめる重要性を理解している経営陣は多いのですが、ブランドを知らしめる重要性を理解している経営陣は皆無に近いと言っても過言ではありません」。本書はこのように述べるが、その通りだろう。“ブランド”は、日本の経営者が最も苦手とする分野かもしれない。そんな経営者にお薦めの1冊。
2005年7月号掲載
圧倒的な強さを発揮して市場を席巻し、勝ち続ける企業を、本書は「ハードボール・プレーヤー」と呼ぶ。彼らは、単なる優位ではなく、「決定的優位」を目指している。そのために、彼らがしていることとは何か? その普遍的、かつ硬派な「6つの戦略」を説く。長年多くの企業を見続けてきたコンサルタントならではの、「今だから話せる」生々しい事例が面白い。
2005年6月号掲載
19歳で大学を中退したマイケル・デルが、1984年に創業したデルコンピュータ。創業20年目となる2004年度の売上は492億ドル(約5兆4000億円)。今や世界第1位のパソコンメーカーとなった。それを可能にしたのが、「ダイレクト・モデル」戦略だ。本書は、その「デル・ビジネス」について、同社の日本法人で会長を務めた著者が語ったものである。
インテル、マイクロソフト、アップル、デルなど、世界の主要なハイテク企業が、どのような「プロダクトストラテジー(製品戦略)」をもとに勝ち残ってきたのかを詳述する。紹介されているのはハイテク企業の事例だが、その戦略プロセスは業種を問わず参考になる。差別化戦略からマーケティングに至るまで、製品戦略に関する総合的な教科書。
あらゆる業界での技術を刷新する可能性を持った「ナノテクノロジー」の革命が、今、始まろうとしている。それは技術者ばかりか、ビジネスマンなどにとっても避けて通れないものだ。つまり、ナノテクは技術論だけでなく、今後はビジネスのテーマとなる。本書では、ナノテクビジネスに成功するにはどうすべきか、その基本的な“知識と心得”を説く。
2005年5月号掲載
業界でトップシェアを取り、なおかつ成長を続け、利益も上げ続ける。そんな「強者」ともいえる企業は、「強者のしくみ」を持っている ―― 。このように指摘する著者が、強者の例としてセブン‐イレブンとしまむらを取り上げ、両社を強者たらしめる経営のしくみを解説する。今の多くの日本企業に欠けている、論理的思考や全体最適を徹底する必要性を説く。
「価格のつけ方」「適正価格とは?」「価格戦略」といった、価格に関連する書籍は本当に少ない。そんな中、本書は価格に関する論文を集めた、貴重な1冊といえる。各社の事例と理論によって構成されているが、調査結果の具体的な数値が明記されているものもあり、その意外な事実に驚かされるものもある。自社の価格戦略と対比して読むと面白い。
2005年1月号掲載
継続的に業績が好調なシャープにスポットを当てて、「日本の強みを生かした経営=ストック型経営」の実際例を解説する。ストック型経営については、前著『最強の「ジャパンモデル」』(ダイヤモンド社)において詳細に解説している。
2004年8月号掲載
ネット書店アマゾンの2001年度人文書ジャンルの全米売上第1位は、『孫子』の英訳版だという。2500年も前の書が、コンピュータや証券など、変化が激しい最先端の業界で特に好まれているというから面白い。本書は『戦争論』や、マイケル・ポーター、フィリップ・コトラーなど現代ビジネス界のカリスマの持論と比較して戦略を論じている点がユニークだ。
2004年7月号掲載
「経営の神様」「マネジメントの父」と称されるピーター・F・ドラッカー氏。氏は、30年にわたって経済紙『ウォールストリート・ジャーナル』にて、経営に関して様々なことを説いてきた。本書は、それらの経営上の助言を選び出してまとめたもの。内容の多くは、過去の著作から一貫する経営の原理原則だが、改めてノートに書き留めたくなる文言に溢れている。
2004年4月号掲載
ふるきをたずねて新しきを知る ―― 。「温故知新」という諺は、ビジネス界にも当てはまるようだ。ITの登場で、世の中が根本から変わるかのように思われたのも束の間、ネットバブルが崩壊したのは記憶に新しい。それは、経済の原則は技術の進歩によって変わることはないという、“原則”を忘れたためだと著者は言う。この原則 ―― 時代を超えたビジネスの「型」を紹介する。
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