2026年4月号掲載
チームは未来志向の対話でうまくいく
Original Title :Conversations Worth Having:Using Appreciative Inquiry to Fuel Productive and Meaningful Engagement (2022年刊)
- 著者
- 出版社
- 発行日2026年1月25日
- 定価2,530円
- ページ数319ページ
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著者紹介
概要
誰もが生き生きと活躍できるような、実りある有意義な対話術とは? 本書の答えは、相手の価値を認めて大切にする、質問や探求を基調とした「価値ある会話」。これが人々を活気づけ、関係性を強め、創造性を伸ばし、変革への道筋を開くという。グーグルや米海軍も導入している、この“最強の対話術”の実践法を詳述する。
要約
会話のタイプを知ろう
メンバーが主体性と責任感を強く持ち、創造力を発揮してイノベーションを起こすにはどうすればいいのか?
そのためには、未来志向の「価値ある会話」を育むとよい。価値ある会話が重要なのは、それがコラボレーションや協働を促し、個人、組織、コミュニティに良い影響を与えるからだ。こうした会話は、潜在能力を最大限に発揮する起点になる。
会話の性質
では、価値ある会話の要件は何か。それを知るために、まずは会話全般について考えてみよう。会話は、縦軸と横軸で分けた4象限で整理できる。
「アプリシエイティブ/デプリシエイティブ」の軸
縦軸は、会話を「アプリシエイティブ(価値を認める・感謝する)/デプリシエイティブ(価値を下げる・見くびる)」で表すものだ。
相手や状況に価値を認めるアプリシエイティブな会話には様々な形がある。具体的には「アイデアを共有する」「他者の良い議論を補強する」「他者の貢献を評価する」など。このような会話には、「理解が深まる」「望ましい結果へと前進する」といった効果がある。
一方、デプリシエイティブな会話は、状況や人、機会などの価値を毀損する。「他者のアイデアを頭ごなしに否定・軽蔑する」「相手の意見を聞かず持論ばかりを主張する」…。こうした他者の価値をおとしめる会話は「つながりを弱める」「思い込みや偏見を強める」といった負の影響がある。
「インクワイアリー型/ステートメント型」の軸
横軸は、会話を「インクワイアリー(探求)型/ステートメント(主張)型」で表すものだ。つまり、会話が相手への問いかけか、それとも自分の意見の表明かで区別する。
好奇心に基づくインクワイアリー型の会話には、新たに情報を生み出す性質がある。問いかけを通じて「隠れていた前提や視点、知識を引き出す」「新しい可能性やチャンスが生まれやすくなる」などだ。ただし質問の中には相手への決めつけや偏見、非難など、デプリシエイティブなものもある。