2026年7月号掲載

脳をオフにせよ 仕事も人間関係もうまくいく集中術

Original Title :FOCUS AAN/UIT:Dicht de 4 concentratielekken en krijg meer gedaan in een wereld vol afleiding (2019年刊)

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著者紹介

概要

仕事に集中できない、頑張っているのに生産性が上がらない…。現代人の多くが抱える、こうした悩みに応える1冊だ。心理学の最新エビデンスをもとに、集中力が低下する要因を示し、無理なく生産性を高めるコツを伝授。パフォーマンスを最大化するカギは、脳のオン・オフ、すなわち「集中」と「脱集中」の切り替えにある!

要約

私たちの気が散る仕組み

 現代人には、かつてないほど集中力が必要になっている。私たちが1日に接する情報量は、新聞174紙分に匹敵する。誰もが集中力を保つのに苦労しているのも無理はない。

 集中力を高めるために、カフェインの効果に頼る人は多い。だが、必要なのは「集中力が低下する仕組みを理解すること」だ。

 *

 完全に集中した状態とは、いわゆる「フロー状態」に近いものである。この状態に入ると仕事が驚くほど捗り、労力もほとんど感じない。

 しかし、このフロー状態に入るには準備が必要だ。まずは、エンジンを温めなければならない。ここで邪魔が入ると振り出しに戻る。つまり、作業を切り替えると集中力は途切れてしまうのだ。この切り替えは私たちの脳に大きな影響を与える。

 例えば、あなたが長い間、後回しにしていたレポートの執筆に着手したとしよう。次第に調子が出てきて自然と文章が湧き出てくる。ところが、そのタイミングで同僚から声をかけられる。

 こうした小さな中断が起きた時、その新しいタスクにどれくらいの時間がかかるかに注目しがちだ。「同僚の簡単な質問に答えるくらい、ほんの数秒で終わるだろう」と考える。しかし実際に問題になるのは、タスクにかかる時間ではなく、タスクの切り替えで生じた「脳への影響」なのだ。

 タスクを切り替えても、脳の一部はそれまでしていたタスクに気を取られているので、新しいタスクに集中するのが難しくなる。これは神経心理学で「注意残余」と呼ばれる現象である。

 集中力の管理はゲームのようなものだ。勝負のカギは、1日のうちで「注意の対象を切り替える回数」をいかに最小限に抑えるかにかかっている。うまくプレイすればするほど、生産性は上がる。

 

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