2026年4月号掲載

韓非子 人を動かす原理

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概要

人を動かすものは「利」である ―― 。非情な人間観をもとに君主のあり方、臣下を掌握する方策を説いた『韓非子』。2000年以上前、中国の戦国時代を生きた思想家・韓非が著した古典的名著の中から、本書ではいくつかの篇・文章を選り抜き、現代語訳で紹介する。人間への深い洞察に基づくその内容は、今なお示唆に富む。

要約

対人―人間関係の機微

 『韓非子』は、中国の戦国時代の思想家・韓非の著作である。本書で、韓非は冷めた目で人間の現実をえぐりだしている ―― 。

意見を述べる真の難しさ

 進言、人に意見を述べることの難しさとは、何かを述べるだけの知識を自分が持つことの難しさではない。また自分の意向をはっきり伝えるだけの弁舌を持つことの難しさでもない。

 人に意見を述べる真の難しさは、話す相手の心を読みとって、自分の意見をそこにうまくあわせる、その難しさなのである。

 例えば、相手が高い名誉を求める心でいたとする。それなのに、その相手に大きな利益を得る話をしたら、相手は下品な奴に辱められたと考え、きっと相手にしないであろう。

 一方、相手が大きな利益を求める心でいたとする。それなのに、その相手に高い名誉を得る話をしたら、相手は気の利かない奴だと見なし、きっと採用しないであろう。意見を述べる際には、このあたりの機微をよくよく考えなければならない。

進言の心得

 進言するうえで心掛けるべきことは、説得しようとする相手が誇りとしていることは褒める、恥としていることは忘れさせることである。

 相手の行為を褒める時は、別の人の同じ行いを例に引き、諌める時は共通点のある別の例を引くようにするのがよい。失敗して気を落としている相手には、同じような例をあげ、それが失敗ではないことを証明してやるのがよい。

 相手が自分の能力に自信を持っている時には、できないことを持ち出してその能力にけちをつけてはならない。決断力を誇る相手には、その判断の誤りを指摘して、機嫌を損ねてはならない。

 

管理―上に立つ者

 君主はいかにあるべきか、何をなすべきか。

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