2026年4月号掲載
Not To Do List
Original Title :DIE NOT-TO-DO-LISTE (2024年刊)
著者紹介
概要
再現が難しい成功談よりも、「失敗例」にこそ学ぶ価値がある! 人生をより良いものにするための秘訣を逆転の発想で説いた書。困難を避ける、他人を変えようとする、現実離れした目標を立てる…。幸せを追求する代わりに、その道を妨げる要因を取り除くべきだと指摘し、「避けた方がいい」行動や思考パターンのリストを示す。
要約
やってはいけないことリスト
成功した企業や人物には注目が集まる。そのため、人々は「成功の物語」を研究する。
しかし私は、破綻した会社や破滅的な人生を送った人など、「失敗の墓場」に目を向けることを勧める。そこは最も学びの多い場所で、避けねばならないものが何かを知ることができる。
「やってはいけないこと」が何かを知っていれば、それをかわすことができるのだ。例えば ――
困難を避ける
1つ目は、「困難を避ける」ことである。
不幸や苦しみを感じやすくなりたい人は「できるだけ守られた環境で、人生を歩む」といい。そうすれば、外の世界に出た時、間違いなく最初に受ける強風でポッキリ折れることだろう。
・「困難」があったからこそ、成功した人たち
スターバックスのハワード・シュルツは、ニューヨークにある公営住宅で暮らす貧しい家庭に育った。若い頃、トラック運転手の父親が仕事中に怪我を負い、一家は経済的に困難な状況に陥る。まさにそのことが、力を尽くして貧困から抜け出すために必要な衝動をシュルツに与えた。
困難と闘った「にもかかわらず」ではなく、困難があった「からこそ」成功した人たちの事例は数えきれないほどある。
もちろん、裕福な家庭の出身で困難と闘う必要がない人もいる。だが、彼らの「守られた生活」は危険だ。なぜなら、世の中が突然根底から覆されてしまった時に、どのように生き抜くかを全く学んだことがないからだ。
・挫折が「回復力」を向上させる
ストア派の哲学者は、「真の人格は、危機的な状況になってようやく成熟する」と確信していた。