2024年4月号掲載

CLEAR THINKING(クリア・シンキング) 大事なところで間違えない「決める」ための戦略的思考法

Original Title :CLEAR THINKING (2023年刊)

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著者紹介

概要

日常の「クリア・シンキング(明晰な思考)」が未来を決める! 長年、世界一流の人々と重ねた対話、膨大な書物から導き出したモノの考え方を説く。クリア・シンキングを阻む“敵”をコントロールする、4段階の「意思決定のプロセス」に従い決断を下す…。望み通りの結果を得るための知見が詰まった、実践的ガイドだ。

要約

クリア・シンキングの敵

 なぜ、人は誤った判断を下すのか。どうすれば論理的な思考力を高められるのか ―― 。

 「クリア・シンキング(明晰な思考)」の方法があるのなら、モノにしたい。そう思った私は、他の人々がどのように情報を入手し、分析し、行動に移すかを観察した。また、常にクリアな思考ができる意思決定の達人たちから話を聞いた。

 その結果、決定的な気づきが得られた。望み通りの結果を得るために、やるべきことは2つある。

 まず、モノを考え、感じ、行動する時に、論理的思考の入り込むスペース(余地)をつくること。次に、そのスペースをクリア・シンキングのために意識して使うことだ。

誤った思考あるいは思考停止

 人は多くの場合、状況に思考を支配されていることに気づいていない。考えるべきタイミングに直面していると気づかないため、衝動に主導権を譲り渡してしまう。

 私たちが刺激を受けてから反応するまでの間に、起こりうるパターンは2つある。意識的にひと呼吸おいて状況を合理的に考えるか、コントロールを放棄して、ヒトとして「デフォルト設定(初期設定)」された行動に身を委ねるかだ。

 厄介なのは、デフォルト行動はたいてい状況を悪化させることだ。誰かに失礼な態度をとられると怒りに任せて言い返す、自分の発言を遮られると相手に悪意があるのだと思い込む…。

 こんなふうに状況に反応する時、私たちは脳が生物的本能に乗っ取られていること、感情的になって、後々問題を引き起こすような反応を引き起こしていることに気づかない。

 この訓練には相当な時間と労力が必要だ。人類が何世紀にもわたって進化させてきた「本能的なデフォルト設定」を解除しないといけないからだ。

人間の「初期設定」を知る

 ひとくちに生物的本能といってもたくさんあるが、最も危険なものは4つある。

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