2022年1月号掲載

大下流国家 「オワコン日本」の現在地

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著者紹介

概要

人口やGDPなど、あらゆる指標で停滞する日本。ある調査では、「すでに繁栄の時代は終わっている」と多くの人が回答した。一方では、社会に対する不満が減少し、中流意識が回復しているという意外なデータもある。ベストセラー『下流社会』の刊行から16年。最新調査をもとに、下流化が進む「日本の現在地」を徹底分析する。

要約

日本の繁栄は終わった?

 2020年11月、25~54歳の男女2523人を対象に「日本人の意識と価値観調査」を行った。そこで「日本の繁栄はいつまで続くか」という質問をしたところ、次のような結果が得られた。

 

 すでに繁栄の時代は終わっている ……62%

 2030年まで………………………………12%

 2040年まで……………………………… 7%

 2050年まで……………………………… 3%

 もっと長く………………………………16%

 

 男女差はあまりなく、年齢別で見ると25~34歳の若年層では「すでに繁栄の時代は終わっている」は54%と少なめである。また、年収が高いほど繁栄時期が長く続くと考える傾向がややある。就業形態別では、公務員は繁栄時期が長く続くと考える傾向が強い。

 「すでに繁栄の時代は終わっている」と答える人が明らかに少ないのは、自民党の支持者である。

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