2011年1月号掲載

知的余生の方法

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著者紹介

概要

渡部昇一氏の名著、『知的生活の方法』が刊行されたのは1976年のこと。それから30数年、日本社会の高齢化が進んだ今、同じ著者が“知的余生”のあり方について説いた。老いてなお、知的な興味を失わず、学び続ける。そんな生き方をする上で役立つ読書法や時間の使い方、健康法などが披露される。実りある余生を過ごすための知恵が、ぎっしり詰まった1冊だ。

要約

知的余生を生きるために

 人は誰でも老いていく。これは避けられない絶対的な事実である。

 では、一体どのように私たちは老いを受け止め、余生を過ごせばよいのだろうか。

「壮」にして学ぶために

 人生はかつて50年。ところが、今は定年が60歳ぐらいで、寿命が30年も延びている。引退してから20年以上も生きなければならない。

 となると、一体どうしたらよいのか、と不安になるのが普通だ。こうした戸惑いに対して、儒学者の佐藤一斎が、面白い言葉を遺している。

 少ニシテ学ベバ、則チ壮ニシテ為スアリ

 壮ニシテ学ベバ、則チ老イテ衰ヘズ

 老イテ学ベバ、則チ死シテ朽チズ

 冒頭の言葉は、「若い時に学ぶと、壮年になってから立派な仕事ができる」ということ。最後の言葉は、「年を取っても学び続けていれば、死後もその評価が遺る」というような意味だ。

 壮年時代というのは働き盛りの時だ。仕事に打ち込んでいる時には、仕事についての勉強もする。だから、「学んでいる」と思い込んでしまう。

 だが、定年を迎え、ではこれから何をやっていこうかと考えた時、やることが何も思いつかない。仕事中に学んだことが、その会社や地位を離れた途端に、何の役にも立たないことに気づく。これでは、壮にして学んだことにはならない。

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